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かなやまイトウ、5月のハイライト。

春のかなやま湖、暖かい日差しと新緑の中、フライフィッシングでイトウを・・・のはずがゲストを迎える前日の雨と低温で片付けかけたダウンジャケットを引っ張り出すことになりました。こんなに冷えて明日からのガイドどうなるかなぁと思っていたら、やっぱり当日も寒くて、早朝からの出航ですがヒトもサカナも活性が上がらない様子。

冷たい雨の波紋が広がる湖面には産卵を終えて命をまっとうしたワカサギがぷかぷかと寂しく揺れていました。
それまで1日に1本は釣れていたのですが、アメマスからのコンタクトすらなく午前中の無反応にいよいよ心配になるガイドと、それが伝わったのか口数の減るお客さん。今日は練習で天気の良くなる明日に期待!と弱音が出てしまい、これは暖かいラーメンでも食べて仕切り直しが必要だ!と一旦上陸して昼休憩にしました。

2日目はこんなに晴れて最高な天気。

ガラッと変わったのは午後からでした。雨は変わらず降っていましたがボートを出してすぐに気温が上がったのを感じ、虫が飛んでいるのもわかります。産卵終わりで川から戻ってきたイトウは回復のため、荒喰い状態に入ると魚のサイズに関わらずライズをするようで、そろそろ?と思っているとやっぱりデカいイトウがライズし始めました。

ちなみに、このライズを取れたことは無いのですが、色々と試しているところです。どうしても大きいイトウはベイトを優先しているという先入観から、ドライフライを投げる気になれなかったのですが毎年見かける期間限定のライズに答え合わせがしたくなりました。
蛾や蝉、ネズミフライなど、試してみる価値はありそうで、イトウのライズの釣りが今後確立できるかもしれません。この日のガイドでは攻め切ることができませんでしたが、楽しみです。

出来るだけ岸に寄せてキャストしましょうとボートを操作しながら、丁寧に丁寧にキャストしていきました。
沈んだ切り株と流木のカバーにドンピシャでフライが落ちた瞬間・・・飛び出した魚影にうめき声を上げながらフッキングするゲスト。フライを咥えたイトウは腹を見せて反転すると、深〜く潜り始めました。
あまりにも鮮烈な出方と見事なフッキング。

リーダーは01Xだったので、とにかく落ち着いて沖に出てやり取りです。巻いては走り、を繰り返し20分後ネットに入ったイトウを見て今シーズンの1番を確信。

ゲストとガッチリ握手して、喜びを分かち合いました。本当、やりましたね!Yさん!

ひょっとするとメーターオーバーかもとメジャーを当てると3センチ足りない!
だけど、こんなに嬉しいことはありません。苦労して、頑張ってキャストし続けたゲストのおかげです。そしてガイドをやっていて本当に良かったと思える瞬間です。

イトウは幻の魚、南富良野町のみんなで守っているから釣ることができます。町のシンボルであるイトウはこの地域の自然の多様性と豊かさを象徴しています。その価値を正しく理解しているゲストはちゃんと大事にしてくれます。
1日中、ロッドを振っても一切何もない日も確かにあります。たまにアメマスが釣れますが、今シーズンの湖のアメマスは静寂。慰めのアメマスすら反応せず、本当に何もない。ブラインドでひたすらに・・・。

それでも諦めずに、丁寧にフライを泳がせ続けると、ちゃんと釣れるのがイトウです。

ヒットフライは新作のワカサギストリーマーでした。キールの姿勢維持のためにウェイトの入れ方を少し工夫してあります。(もちろんバーブは潰しています)ロッドはシングルの8番、リーダーは0x~02xの9ftフロロ(バランスを見てさらに短くすることが多いです)、ラインはタイプ2をご用意ください。短い距離をテンポよくクイックキャストする必要があるので強めのテーパーがある方が良いです。

すご〜く嬉しかったので、僕も一緒に撮ってもらいました。

この春はすでに予約で埋まっていますが、夏もチャンスがあるはずです。一緒にチャレンジしたい方、ぜひお問い合わせくだい。
さて、セミが鳴いた北海道。忙しいですね!

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