やっぱりマシュマロ

初夏から晩夏までテレストリアルなフライで多用しているのがマシュマロファイバーを使ったアトラクターパターン。もはや定番となりつつあるフライですが、やっぱり優秀です。軽量に作ることができ、中型から大型まで抜群の浮力とぽってりとしたシルエットはやる気の出ない鱒を川底から引っ張りあげる魅力があります。チェルノブイリアントなどフォーム材を使ったフライよりフッキングが良いところも、このパターンを結ぶ理由のひとつです。

フッキングの良さゆえにタイミングを逃すと飲まれることが多いのと、鱒の歯にファイバーが引っかかる煩わしさはあるものの、サクッと巻ける夏の定番。フックはTMC100やGamakatsuのB10S、各サイズを使用しています。

さて、今シーズンの春は徹底的に雨鱒を追いかけました。おかげさまで良い魚たちに出会うことができ、南富良野の美しい自然に本当に感謝です。

遡上アメマスの面白さは日々ベストエリアが移動するところにあると感じます。同じ河川でも区間が違うとまったく釣れなくなり、ビッグドライで狙うには、マッチザハッチを愉しむには、と楽しみ方によって入るポイントは異なります。そのあたりを把握していれば、雨鱒を侮ることなかれ、この釣りは数倍面白くなります。

釣果だけに拘らず、時折別の視点を持つと自然の深さに驚くはずです。奇跡的な環境が絶妙なバランスで成り立っていることに何度となく心を揺さぶられました。足るを知ることができるのがフライフィッシングの良いところだと思います、自然に対して紳士でいたいものですね。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です