冬のモモンガ撮影ガイド、今回は1.5daysです。
ホテルでのピックアップからフクロウ探し、平野部の夕暮れモモンガの流れ。フクロウは前日の下見中の偶然の出会いでした。防風林を歩いていると突然ふわっと飛び立ち驚きましたが、見失うことなく追跡して少しだけ撮影。当日の朝も事前にチェックして移動していないことを確認していました。
ゲストと歩いた時も発見はできましたが、気がついたときには距離が近く、殘念ながら撮影前に飛ばしてしまいチラ見のみ。その後30分、探しましたが今回は見つけることができませんでした。フクロウは耳が良いという話をしていた直後だったので…ゲストに申し訳ない。
夕暮れは6匹の巣穴へ。1匹目が6:26頃と少し暗めですが、いつものようにわちゃわちゃと走り回りサービス旺盛。
集まったかと思うと、次々に小さく滑空を繰り返しサーカスのよう。ラストは餌場へ大滑空して、追いかけて高い位置のハルニレを食べている様子を双眼鏡で観察して終了となりました。
2日目の朝の戻りは、4匹の別の巣穴で待機。素晴らしく霧氷が綺麗で、そこそこキーンと冷え込み良さそうな朝でした。
車中で簡単に打合せをしてから、カメラと三脚の準備を済ませ、巣穴の前へ。防風林の中は薄暗く、水墨画のようなモノクロの世界が広がっていて幻想的です。
期待通り、最初が6:25頃、最後の1匹の戻りが6:45で明るさもそこそこ。巣穴の上の折れた枝にしばらくジッとしてくれて丸くて可愛い、まさにモモンガという姿を見せてくれました。
その後、一度ホテルへ戻り休憩し10:00再開です。日中のモモンガの活動に期待して、山間部の巣穴に移動して2時間待機。お昼を食べて、ゲストのお二人とアフリカでの撮影話や読書の話で盛り上がりつつも、遠くでクマゲラのドラミングが響き、静かに時間が経過していきます。
日中のモモンガの活動は予測不能で難しく、今回は出会うことができませんでしたが、明るさの中での観察&撮影は夕暮れや早朝とは別世界、明るさを見方につけ抜群に可愛い姿を見ることができるので、待つ価値はあります。出るのか、出ないのかはモモンガたちの性格を見極め、頻繁にチェックするしかなさそうです。
少し移動して、鹿の残滓に集まるオジロワシ1やオオワシ6を観察。オオアカゲラ、キタキツネ、カケスとカラスも集合してお祭り騒ぎでした。私たちが知らないだけで森の中ではこういうことが何時も起きているのだと思います。
夕暮れのモモンガは朝と同じ巣穴へ。
巣穴からの顔出しを狙いましたが、まったく止まることなく出てきたあと幹で数分留まり、朝の枝に乗り、また数分。カメラ操作のサポートに集中してなんとか数枚、撮れたはずですが…あまりパッとしない夕暮れとなってしまいました。
自然相手のガイドは下準備と一期一会の出会い。なかなか思うように完璧に、とはいきませんね。
優しいゲストのお二人は分かっている方たちで、また来ます!という言葉を頂き、とても、とーっても嬉しかったです。少し凹みましたが、持ち直し。自分もしっかり一歩ずつ、お客さんの期待に応えられるようレベルを上げていくゾと改めて気合が入りました。
「チームモモンガ」については、いつかじっくりと…!
エゾモモンガの観察、撮影ガイドについてのご相談、ご依頼は問い合わせフォーム、もしくはfieldscope.guideservice@gmail.comに直接メールでも可能です。一緒にモモンガたちに会いに行きましょう!