ガイドとリサーチ、子育てや家族との時間、その他の雑務で年明けから嵐のように毎日が過ぎていく。時世に疎くなっている気がするけど、最近はそれくらいで丁度良いのかもと思い始めた。
テレビやネットニュースでは、辛く悲しいことばかり見聞きするので、あまり見ないようにもしている。と言っても運転中、ラジオで流れてくる能登半島地震で被災された方の話や、遠い異国の地での話が聞こえて、油断していると涙が出そうになる。
そのたびに、日常の尊さを知る。だからこそ、それぞれの日常を死守すべきだと思う。
僕がいつも追いかけている猛烈に可愛いエゾモモンガや、あくびをするフクロウと、地震などの天災が同じ”自然“であることを忘れちゃいけない。そしてなにより、自分自身も。
いよいよ厳冬期、巣穴によってはモモンガたちの行動が早くなりつつある。
馴染みの巣穴は16:09、肉眼でもはっきりとヒゲの先っちょまで見える明るさ。こういう時間は堪らなく、寒さを忘れて見惚れてしまう。エゾモモンガって本当に、かわいいんです。
かと思えば、真っ暗にならないと出てこない怖がりもいる。痕跡だけが増えていく巣穴が確かにあって、トレイルカメラを仕掛けると特定の時間帯ではなく暗い時間に気まぐれに出ていることが解る。こういうステルス巣穴には悩まされる。痕跡が多く目立つので、いつか出るのではと思ってずっと頭に引っかかり、見に行く度にがっかりさせられる。
さて、ガイドの課題は1人で見ている極上さをゲストを連れていても引き出せるかどうか。あそこかな、こっちかなといつも悩みながら、ときには巣穴が夕暮れぎりぎりまで決まらないことも。
薄暗い中でのカメラの操作、シャッタースピードやISO感度、モモンガ仕様で事前のイメージトレーニングをお願いします。当日はもちろん一緒に考えて、ベストを尽くすので。
それにしても、モモンガたちの瞳には今の世の中、どう写っているんでしょう。
うーん、さっぱりわかりませんね!!