緑の森でエゾモモンガ待ち

ぱったりと止まってしまったモモンガ通信ですが、実はブログに書く時間が無いだけで馴染みの巣穴は細々とチェックは続けています。冬の間に使っていた巣穴を意外と長く&高頻度で使用する個体が多いこと、いろんな植物が芽吹く春から初夏の現在に至ってもマツの葉を食べていること、など分かったこともいくつか。

真新しいトド松の小枝にはしっかりと食痕が残っていた。茶色くなった葉が多い中、地面にぐぐっと近づきよく探すと少ないもののこういった緑の葉っぱを見つけることができる。冬と違い集団生活はしていないのでどうしても痕跡は薄くなるが、完全な雪解けで水気と共に冬の痕跡はリセットされると考えて良いため、糞も見つければ比較的最近のものと考えても良さそうだ。

20230610 PM5:17

近所の巣穴ではなく、少し車を走らせ巣穴のチェック。冬に一度来た以來の場所でこの時期にしっかりと出待ちするのは久しぶりだった。出るのか、出ないのか、そもそもいるのかどうかも分からないまま、三脚を立て巣穴の前でひとり暗くなるのを待つ。

ぞろぞろと前を歩いていく鹿の群れにやけに白い毛並みの若い雄が。それ以外は何も起きないまま・・・

PM7:20 もう肉眼では巣穴が見えないほど暗いがシャッタースピードを1.3まで落としてピントはおいたまま定期的に撮影はしていた。数分おきにシャッターを切り、液晶で確認するうちに映り込みに気が付きびっくり。

巣穴の前の枝に乗った抜群のタイミングで撮れていた一枚。緑の中のモモンガは冬の異なる装い、小顔で目もぎょろっとしている。遅いSSでしかも肉眼で確認したわけでもないのにラッキーだった。

隣のトドマツへ写る姿は黒いシルエットで確認でき、いつの間にかもう一匹出ていたようだった。

暗闇でぱちぱちとマツの葉を食べる音が小さく鳴り、ときどき枝が落ちてきた。その後ほんの数分で飛び立ち、静寂に。

残念ながら今回は赤ちゃんの確認はできず。熊やヤブ、蚊との闘いになるけど久しぶりのモモンガはシルエットだけでもやっぱり可愛かった。待つ価値があるかは見られる時間次第か、という印象。

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