新品の朝

夜のうちから雲がなく放射冷却で冷え切った朝、雪を踏むたびにぎゅっぎゅっと音が鳴る。

AM6:30に待機。辺りは薄っすらと明るく、山肌はピンクに染まっていた。何もかもリセットされて、全部ここから始まるんだと思わせるような新品の朝だった。夜中の仕事を終えたエゾモモンガたちが1匹、また1匹とふわりふわり白いお腹を見せて滑空しながら帰宅する。北北西、西南西。四方八方から自分のもとに集まってくるので、まるで自分が集合の合図を出したような錯覚に陥る。やれやれという感じで木に止まり、巣穴に頭を入れるとお尻をもぞもぞさせて窮屈そうに入っていった。少し穴が小さいんじゃないか?

そそくさと皆が帰宅するなか近くの小枝で食事を続けている1匹がいて、その表情がいかにも眠そうで笑ってしまった。

総数を確認したかったが、到着直後からモモンガたちが帰ってきたので行くのが遅かったかもしれない。確認できたのはやっぱり5匹だった。3月の繁殖に向けてこれからもっと活発になるだろう。

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