ここ数日、夕方のモモンガ観察はお休み。
代わりに近所の森を日中に散歩していたところ、気になるものを発見した。
はて、これはなんだろう。
見つけたのは怪しい怪しいと思い出待ちをしたが空振りを繰り返していた巣穴の前。最初モモンガのおしっこかと見間違えたが、よく見ると動物の毛…??手に持ってバラしてみるが獣毛では、なさそうだ。匂いも…ない。
フライフィッシングで使う毛鉤を巻くシンセティック素材に近い、おそらく化学繊維だと検討をつけた。
ふと顔を上げて辺りを見回すと、これの出処が分かった。
雪に埋もれた廃墟、割れた窓ガラスの向こうに何かが見える。
崩れ落ちているが、屋根に使われていた断熱材らしい。
距離にすると20メートルほど離れている。誰かがこれをちぎり、木の根元に運んだ。いったい誰だろう。
足跡はなかったので人間ではないだろう。カラスや他の野鳥?
…もしかして、モモンガじゃないだろうか。落ちていたのは巣に適した穴が5つもある立派な木の根元だ。
仮説①:昨シーズン、もしくは数シーズン前、繁殖期を迎えたエゾモモンガのペアが子育てをする巣材をここから齧り取り、近くの巣穴にせっせと運び込んだ。そして今シーズン、ほかのモモンガが住居として使おうとして中の巣材を放り出した。
仮説②:この冬、子育てを迎えるためにすこし気の早いモモンガが巣材として運び、途中で落とした。
①だとすると糞やおしっこで汚れていなきゃおかしい。とすると②か?
双眼鏡でくまなく巣穴を確認したが、下からでは同じ巣材を見ることはできなかった。
繁殖を迎える前から巣材を運び込むことなんてあるんだろうか。ううむ。いずれにせよ、やっぱり怪しい木だ。
今後も要チェック、と頭のなかでメモを取った。
帰りの道中タランボを発見。これも要チェックと…。