水辺ばかり意識が移ってしまい、なかなかエゾモモンガをチェックすることができなかったので、きっと引越ししてるだろうと期待せずに行ってみた巣穴。PM6:45でもまだ薄暗い程度で、いつの間にかずいぶん陽が長くなった。到着してみると当然雪もなく、地面が下がったので巣穴は高い位置にある。
まだ居ればラッキーくらいで待っていると、長い冬に何度も何度もここで同じようにモモンガを待っていたことを思い出した。流行り病で世界がざわついているなか札幌から”超ドがつくほどの田舎に移り住み、そこそこ過酷な生活を送っていたが、自然観察をはじめたことがターニングポイントとなった。自分の人生がどこかで緩やかなカーブを描き始めたとしたら、2022年の冬なのかもしれない。そーんなとりとめのないことを考えているとPM6:51、イチイの木の茂った枝葉のなかをもぞもぞと動く影が・・・。
2匹のモモンガは変わらずまだそこにいて、近くのほかの巣穴からも1匹が顔を出していた。
代わり映えしないが、この巣穴はそれでいい。
もふもふ感はやや薄れたか、寒さを凌ぐ必要がないのでアンダーコートを脱ぎ捨てたようなスリムな体型。2〜3分でふたつのペアは各々食事に出掛けていった。
久しぶりに出会えた喜びと、子育てどうなってますか?!という疑問で胸いっぱい。フライフィッシングのフィールドリサーチもいよいよ本格化するなか、どうすれば観察の時間を作ることができるのか真剣に考え始めた。