イトウの水槽掃除

道の駅「南ふらの」入ってすぐ正面にある幅3メートル以上ありそうな大きな水槽。中で泳ぐのはウグイやフクドジョウと雨鱒、そしてイトウ。周辺に生息する魚が泳ぐ姿を実際に見ることができ、来てくれたお客さんを楽しませてくれています。子どもたちも予想外に大きいイトウにびっくり。
実は一緒に入れられているウグイやフクドジョウはイトウの餌となる運命…。普段はぼーっとしてあまり動かないイトウですが、オープン前の早朝や暗くなった夜に突然がばっと捕食する姿をスタッフのみなさんが目撃しています。いつかそのシーンを見てみたいのですが、水槽の前でずっと立ってる訳もいかず、定点カメラを置いて観察したいくらいです。

少し前の話になりますが、今シーズンの「ソラプチ・イトウの会」の活動として、この水槽の清掃を行いました。地下水を循環させているので水は綺麗ですが、溜まった汚れが水槽の内側や沈めた流木と水草に付いていて、イトウもお疲れの様子。

ある程度、水を抜いてまずは魚のつかみ取り!大きいイトウはネットで捕まえ、アメマス、ウグイは手づかみで。小さいフクドジョウも残さず避難させます。空っぽになった水槽は大人4人程度が入れるほどの広さ。
増えすぎた水草の除去と水槽の内側の汚れ落としをして、流木をウィンチで吊るして配置換え。イトウが程よく身を隠すことのできる配置と外からの観察のし易さを考慮して、教育委員会のイトウ研究者であるオオミヤさんの指示の下、微調整します。

初めて参加させてもらいましたが、水槽がかなり高い位置にあるので出入りするだけでもかなりの重労働。水は冷たく、中腰での作業となるので腰の負担もあり…自分は今回だけでしたが、水槽の掃除だけでなく日頃の清掃や餌の確保など大変な労力かと思います。他にもイトウの保護と一口に言っても様々なことが実施されています。子どもたちへの環境教育や地元住民の理解を深めるための産卵床の観察会、研究者の方の地道な調査などなど。
そんな沢山のボランティアに支えられて続いてきたイトウの保護活動。これからも途絶えないように、微力ながら協力させてもらいます。

かなやま湖、貯水率77%水温8℃まで下がりました。月末から予想される本格的な気温の低下で日中のイトウの活動が活発になり、いよいよ冬のイトウシーズン開始という予感。楽しみです!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です