がたがた、ぶるぶる、ぽかぽか。

がたがた、ぶるぶる-16℃…
4日間のガイドのうち、やっぱり冷えるのは良く晴れた日の早朝。
お客さんと一緒にモモンガを待つ間、ばちんっと冷えた空気を刺すように肌に感じながら、あくびと一緒に、ほわあっと息を吐く。ほとんどの人が今ごろ暖かい家の中で眠っていて、夢を見てるだろう。
地平線がうっすらとオレンジに光りだして木々を照らしてくれる。指先はぴりぴり痛くて、足のうらも冷えてきた。

ガイド前のモモンガとの打合せ通り、シラカバの花穂を咥え狙ったコースを滑空して折れ枝に飛び乗る。小枝の被りが抜ける位置に三脚はセット済みでバッチリ正面から可愛い表情を撮れる…はずが、今朝はなんと風速7mの強風。
あくびをしたって白い息なんて出ないほどで、目も開けてられない。

モモンガたちは風を避けるように幹の風下側に定位して、滑空も鋭角。決死の覚悟で飛び出すという感じ。灰色の毛並みが風を受けて、地肌が見えるくらいなびいていた。
僕はカメラを出さず、戻ってくるモモンガの位置を随時お客さんに伝えて、より良く撮れる場所を探すのが役目なので、実はそんなに寒くない。あの風の中、冷たいカメラに触れているゲストはきっと大変だっただろうと思う…。

毎日通っていても、難しいモモンガの撮影。
今シーズンの巣穴が次来るとき同じ状況とは限らず、一期一会な野生動物相手。でもきっとだからこそ楽しいのでしょう。
また来ます、と今回のゲストもそう言って帰って行かれました。
長い時間を一緒に過ごして、撮れた写真をガイド後に見せてもらうのが何よりの愉しみ。モモンガたちが良い位置でポーズを取っている間、息を止めてゲストとモモンガを交互に見て、撮れてるのか?どうですか?!と声を上げたくなる気持をぐっと押さえて…あとで写真を見ながら「このとき、こうでしたね〜」と笑い合えるのも嬉しく、微力ながらもシャッターを切る指にガイドの想いを乗せてもらっているようで、二人で撮った写真、のようで。
今回もありがとうございました。

ガイドが一段落したら、自分の遊びとお楽しみ。
10日前くらいに山奥に仕掛けたトレイルカメラの回収へ。吉原さんは鉄砲片手にスキーを履いて、自分はカメラを片手にスノーシューで。穏やかな昼下がり、緩い坂道の林道は溶けてしまいそうなほど心地よい日差しと森の気配。

自然と遊び、命を頂く。昔っからずっとそうだったようで、違和感なく、感謝してます。
鹿のタンも美味しくて堪らない!残りは熟成させて、さらに美味しく。こちらも、ありがとうございます。

自分のフィールドに戻ると、1歳になったばかりのうちの子がまた成長している。
毎日一緒だから分かる変化、ちょっと離れていたから分かる変化があるんだな〜としみじみ。忘れないように抱きしめて、お風呂に入って、隣で眠る、家族と一緒。
家の中は…ぽかぽか20℃。

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