イトウと暮らすまち

気がつくと南富良野町に移住して2年目となりました。年中変わらない都会と違い、森に囲まれたこの土地では季節は目まぐるしく変化します。1年目はその変化にただただ圧倒され溜息を漏らすばかりでしたが、この春からようやく季節の変化に”なんとか”しがみつき、並走を続けている今日このごろ。フライフィッシングでイトウを、できればサイトで、かつコンスタントに、欲を言えば大きいの、を目標に絶え間なくリサーチ。1秒でも多くフィールドに立つため早起きの日々です。

おかげさまでGW後から今日までで得た情報は自分にとってかなりビッグなものとなり、様々な幸運と悲運が重なって舞い込んできたな、と感じています。とにかく、プロのガイドは凄いの一言に尽きます。この辺りは追って報告するとして、、、

今シーズンから南富良野町のソラプチ・イトウの会にて、イトウ保護巡視員となりました。なかなか時間が作れず頻度は少ないものの産卵保護区域を中心に、通勤のついでやリサーチのついでなど可能な限り巡視を行い区域内での釣り自粛をお願いしてまわっています。

『ソラプチ・イトウの会』は2003年に設立され、長らく空知川のイトウを保護してきました。2009年には全国ではじめて「イトウ保護管理条例」が制定され、南富良野町は”イトウと暮らす町”として、地元住民や研究者みんなでイトウを取り巻く環境を守ってきたということです。そして巡視員としてその一端を担うことができて本当に嬉しいです。

イトウを釣ることとイトウを守ること、この二つは一見相反するようで実は表裏一体、密接な関係があると自分は考えています。イトウを釣るためには、当然ですがイトウがそこに居てくれなくちゃいけません。それでいてイトウの生態を知っていないと釣ることは出来ないのです。何を捕食しているか、いちばん活動的になる水温は何度なのかといった生態を知ることでイトウに近づくことができます。

イトウはワカサギを食べている、ということは・・・ワカサギはいつどこにいるか知りたくなりますね??

そうなると広い湖を走り回りワカサギのヒントを探すことになり・・・こうして想いはイトウを通り越し、その背景である森や川へ向かいます。川を歩けば川がどれだけ汚れているか気がつくでしょう。川を汚す釣り人も中にはいますが、ほんの一部です。それよりもこの湖や川もずいぶん魚が減ったなぁと釣り人が気がつけば、環境破壊や生態系破壊に、待ったをかけることができるかもしれません。

いつだって自然を破壊するのは自然に無関心なひとたちです。自分の力で釣りあげたイトウが両手のなかで躍動的にうねる生命力を感じた時、人は誰でもこの自然がいつまでも続けば良いと思うはずです。

正しい扱い方とリリース方法を学べば、魚はまた別の釣り人を喜ばせてくれます。たったいっぴきのサカナからひとが学べることはなんでしょう。

なんとなく偉そうなことを言いましたが、まだまだ勉強が足りません。

イトウを守るため、自然を守るため、さかな釣りに行きましょう。

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