この3日、北海道は日本海側を中心に大いに荒れて、学校は休校になったり電車があちこちで止まったり。
撮影に出掛けたいけど、外は吹雪でそれどころじゃない雰囲気…仕方がないので家の中で過ごしています。
何かしなければ!とこういう時は気持ばかり焦るので、開き直るのが重要ですね。
Morten Hilmerという写真家がosprey(ミサゴ)を追ったドキュメンタリー。
これがとても面白くて、見入ってしまいました。実は南富良野のかなやま湖にもミサゴは春から秋まで見ることができ、釣りをしているときにミサゴが水面へダイブする様子を何度か目撃しています。フライロッドを持っているのでカメラを構えるのに時間がかかり、撮影に成功したことはありませんが、これを見てちゃんと撮りたくなりました。
動画ではミサゴの餌としてブラウントラウトなどを採って岩場に置き、それをトレイルカメラで撮影。ミサゴの飛来地をチェックして、最終的にはカモフラージュしたフローターで撮影しています。雨による増水や寒さなど作中の二人が苦労をしながら試行錯誤しつつ、とても楽しそうで目を離せなくなりました。特に動画の48:00あたり、最初に撮影に成功した様子とミサゴの写真は素晴らしく、思わず手を叩きたくなるほど。
僕自身、野生動物の撮影を始めたばかりですが、自然観察を繰り返した結果を切り取るカメラというのはフライフィッシングにとても似ていると感じます。賢い魚が釣れたときと、思うような写真が撮れたとき、この2つはその過程で自然の真理に少しだけ触れられたような達成感と癒やしがあります。そう考えると釣りも撮影もリサーチからすでに始まっていて、シャッターを切った瞬間にはもうお楽しみは終わっているような気がします。
撮影対象が絶滅危惧種でなくても、自分が楽しめるならカラスだって良いのです。どんな対象でもきっとそれなりに秘密があり、追いかけることで興味深い出来事があるでしょう。
自然界に落ちているヒントを探すこと、これはいつも僕が心でつぶやく言葉です。
さて明日は多少風が収まってくれると良いのですが…。クマゲラを探しに行きたいのになあ。