鮮明なオレンジのストライプ、ぎらっと光るシルバーのボディ、白い鱒の口、飛沫だけ、音だけ。
キャップで川の水をすくってそのまま被ると、火照った頭から湯気が出るくらいの暑さ。目に焼き付いたバラシの光景の数々…。魚に責任を押し付けたくなるような下手な食べ方をするやつもいるにはいるけど、8割がこちらの技術不足。
難しいニジマス、だから面白い。
特に大きい魚の場合、ポロッとフックが外れたときのリアクションに出る性格。だけど、悪態を付いて水面を叩いても、悲鳴をあげても、膝から崩れ落ちても、最後は笑っているのがフライフィッシングの愉快なところ。きっと野生の鱒という自然が一枚上手だったという容赦ない事実の前に為す術もないから。
今年の夏もでっかいニジマスにたくさん出会い、たくさんバラシました。
真夏のニジマスの凶暴さは堪りませんね。暑いけど、あそこのプールだけ見に行くか…となっちゃう訳です。
もうどうしても暑くて暑くてヤダな〜歩きたくないな〜という日は気分を変えてダム湖へ。
ボートからのドライフライのニジマス釣りはキャスティングに自信がなくても大丈夫。岸際へビッグドライを浮かべて、ちょんちょん引っ張ると…がぼん!しかも湖のニジマス、これもまたぎゅいいんと引きます。
疲れたら上陸してコーヒーとランチ。ガイドも歩かないのでクーラーボックスに冷えたドリンクなど、色々持ってくることができるので尚良しです。
いよいよ8月、夏が駆け抜けて行きそうです。
派手なドライの釣りも少しずつ大人な雰囲気に、なっていくのかな?フライは小さく、繊細に、より観察力の試される季節。もう少し先ですが、きっとすぐですね。1匹のニジマスと1日かけての勝負、わくわくしますね〜。