すぐそこにモモンガ

数日前からエゾモモンガを探している。

ちらほら目撃情報があり、どうやら近隣の森にいるらしい。

夜行性のモモンガは音も無く飛び、夜道の街灯を横切る。握りこぶしよりも少し大きめな身体には”飛膜”といわれる、たるんだ皮がついていて、それで風を受けて滑空するのだ。くりくりとした黒い目、ふわふわな灰色の毛で覆われているカラダ。見てみたい。

ここ最近、新雪が無かったので今なら痕跡を探せるかと思い森を歩く。積もった雪は少し締り、スノーシューが無くても埋もれすぎず心地よい。太めの木の根のあたりをひとつずつ見ていった。モモンガが好きなエゾマツや、ハンノキが近くにあるとなお良いらしい。静かな雪の森で自分の呼吸とジャケットの擦れる音だけが鳴っていた。

「自然の中のヒントに気がつかない人が多い」と大先輩のガイドさんは言う。それを思い出しながら歩いていると、こんなものあったっけ?という発見ばかりだった。

足跡、木の実、葉っぱ、爪痕、食痕、そして…見つけた!!モモンガの糞。

まさか本当に見つかるとは思わなかった。カプセル薬のように整った形で、大きさは一ミリ前後。薄茶色をしている。

ぽつぽつとでは無く連なるように大量に落ちている。観察を続けていると、見えないモモンガの動きが見えてきた。

巣穴を出て木を登り、この出っ張りに乗って糞をして、近くのエゾマツの枝に飛び乗った??盛大に食べ散らかした葉っぱが散乱している。顔を上げて周囲を見渡すと、巣穴のような穴が1つ。

モモンガはこの穴の中に今もいるのだろうか。それともどこか別の巣穴から来てここで食事をしたのだろうか。日没時刻を調べて、その日のうちに答え合わせをすることにした。

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