安藤誠さんと小野有吾先生

阿寒郡鶴居村にあるヒッコリーウィンドにて開催された北海道アウトドアガイドセミナーに参加してきました。
講師は数々の写真コンテストで受賞歴があり北海道知事認定マスターガイド安藤誠さん、そして北海道大学名誉教授で北海道アウトドアガイド資格制度の創設に関わりテキストの執筆・編集をされた小野有吾先生。

先輩のガイドに紹介してもらい参加した1泊2日、とても濃い内容でした。釣りのガイドとして参加しましたが、安藤さんの写真のエネルギーに圧倒されっぱなし。プロのネイチャーガイドとしての所作や演出など、隈なく観察し勉強させてもらいました。
フィールドワークでは樹齢千年を越えるミズナラや朝の望鶴挟から見るタンチョウ、樹木についてなどをガイドしてもらいましたが、自分が一番観察していたのはガイドの安藤さん自身だったかもしれません。

写真は小野先生が見つけて凄く喜んでいた周氷河地形を歩く参加者のみなさん。
北海道アウトドアガイドのテキストを読んだことがある方はすぐにピンとくるかもしれません。一見するとただのなだらかな斜面ですがソリフラクションという作用により、とてつもない長い時間を掛けて形成される地形。

安藤さんはさりげない気遣いや、声掛け、どれをとっても当然プロフェッショナルで、ブレない哲学を持たれています。
厳しい自然で生きる人達は気遣えるということを、ドラマ「北の国から」を例に話されていましたが、本当にそうだと思います。南富良野の冬も寒く厳しいからこそ、小さな町ですが声を掛けて気遣っていきたいものです。

自然地理学の研究者でもあり、環境保全活動や「行動する市民科学者の会・北海道」事務局長として原発や核ゴミの地層処分への反対運動をされている小野有吾先生。静かな口調ですが、今回のお話でガイドとして万単位での時間軸に少しでも想いを巡らせる機会を持つことが出来たのが発見と気づきでした。そして先生が語ってくれたアイヌ語のユカラが不思議な響きで心に残り、パキッと冷えた鶴居村の夜、布団のなかでタイムスリップしたような…。

口下手な僕ですが…参加者のみなさんとも話しができて嬉しかったです。名刺が無かったので連絡先の交換が出来なかった方もいて、ちょっと後悔。もしブログを読まれていたらSNSなどで連絡をください。

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