年老いた牡鹿の最期

山奥の林道の終点にあるモモンガの巣穴に仕掛けていたトレイルカメラのデータを回収していると、近くでカラスが騒いでいるのが聞こえました。これは何かあったなと思わせる騒ぎ方です。よく見ると沢山のオオワシが上空を旋回していて、数えてみると8羽。どうやら自分が来たので撤収するようで、旋回しながら上昇して、ゆっくりと山の向こうへ消えていきました。

思った通り鹿の死骸があり、1匹のキタキツネが食事中でそれを取り囲むようにカラスやカケスたちが騒いでいます。近づいていくと立派な角を持つ大きな雄鹿、すでに半分以上食べられていて死んでから2,3日は経っているようでした。獣臭さと腐臭がありますが、それほど嫌な匂いではありません。
周囲には散らばった鹿の毛や血の跡、雪面にはカラスの羽ばたき跡や動物たちの無数の足跡があり、ここ数日の宴の様子が伺えます。どうしてここで死んでしまったのか知る由もないですが、空に向いた角が印象的でした。

二つ目のトレイルカメラの設置場所に移動してデータをチェックすると、なかなか良い時間にモモンガたちが写っています。夕暮れの出待ちをこの巣穴に決めて、シマエナガを撮影しているとあっという間に1日が終わりそうに…。

出巣は17:15で明るくて良い。少し巣穴が狭いようで出るときに苦しそうなモモンガ、4匹確認。初めての出待ちなので、離れて待機して観察。ちょっと珍しいくっつき方。
ここのモモンガは毛並みがまだ白く、薄暗い森と苔の付いた樹皮とのコントラストで素晴らしく綺麗に見えた。朝の戻りも見てみたいけど、ちょっと遠いので早起きしなくちゃいけないので、どうしようかなぁ。

必死に出てくる姿、見せてくれてありがと!

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