フィールドに立ち続けること

2月とは思えないほど暖かく、急速に雪が溶け始めています。
マイナス15℃から一気にプラス5℃へ。これだけ気温が上がると自然界への影響は大きなものです。エゾモモンガの巣穴の状況も変化が始まりました。
夕暮れの出待ちが日に日に遅くなり今日の出巣は17:05頃、撮影も少し難しくなりつつ。今のところ戻りは最終6:45頃、十分明るくて良いけど、今後いつ変わるか分かりません。また冷えるようなのですが、着実に春へのカウントダウンが進んでいるようです。

エゾモモンガの撮影ガイド時間はフルで約8時間、ハーフで約3時間ですが、なるべくモモンガに会う確立を上げるためにリサーチにはその数倍の時間をかけています。
ガイドが続けば良いのですが、まだまだ始めたばかりで予約はポツポツと。空いた日は自分の楽しみでもあり、次のゲストのためのリサーチでもあり。
北海道の南富良野町、廃線跡や忘れられた植栽林、大人二人でも手がまわらないほどのトドマツの大木が並ぶ天然林。何も無い町ですが、自分にとっては全てがあるような場所です。野生動物の息遣いが森のあちこちに落ちていて、それを見つけながら歩く面白さ。痕跡を見ると、あらゆる動物の動きが見えてきます…ここで立ち止まった、角を研いだ、糞をした、寝床にした、2頭、雪を掘った、モモンガの巣穴の前で様子を伺った、などなど。

独りで自然にどっぷりハマり、発見する面白さは極上です。ヒントを探して予測を立てて、検証して、写真に撮る。その結果エゾモモンガや野鳥を見つけることができて、さらにゲストが喜んでくれるというのは、本当に幸せだと思います。

きっと自分がまだ知らない自然界の営みがあって、気がつかないで通り過ぎていることが山ほどあるはず。今日はその兆しを歩くたびに感じる1日でした。

春がすぐ側に来ているのに、冬が終わる寂しさでいっぱい。
モモンガたち、もうちょっと見届けさせてくれー!

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